もがきのススメ

何もかもが思いどおりにいくならば、どんなに気持ちいい事でしょう。
何でもすぐに手に入るなら、「苦労」などという言葉は存在すらしなかったかもしれません。
関連記事>>


最近、少し感じていることがあります。

才能や物質的な豊かさに恵まれなかった生い立ちを持つ人たちこそ幸せなのかもしれないと。


以前は、これと逆の発想で「才能があれば・・」「もっと賢い両親のもとに産まれていれば・・」「もっとイケメンだったら・・・」「もっと背が高かったら・・・」「もっと甘え上手な性格だったら・・」

言い出せばきりがありませんでした。

しかし、何でもすぐにうまくできてしまう器用さや生まれながらにして恵まれた環境で育った人が大きくなり、
同じ環境を作り出りだしたり、自分が望んだ道で才能を開花させたといった例が少ないことに気がつきます。

理由はシンプルです。
昔、満たされたからだそうです。

確かに。

島田紳介さん曰く、「俺たちはイケメンちゃうかったから、なんとかして女性と付き合おうと思ったら、おもろいこと言わな女性の彼氏候補という台にのれなかった」と。

またスポーツ界でも一流という選手たちで、昔から順風満帆だった人というのはごく僅かだったりします。
一流のスポーツ選手でも、「昔うまくなかったから努力できた」と発言している方は少なくありません。
毎年注目の新人選手が高額な契約をし、ニュースで話題にのぼりますが、その後プロで大活躍した選手がどれだけいたでしょう。

結婚相談所におきましても、本当に結婚がしたくて会員になられた方と、周囲の声がうるさいから仕方なく登録したというケースがあります。

お相手あってのことですから、最初からお見合いでうまくいかないケースも当然出てきます。
このうまくいかないケースでどうでるかでその会員さんが良い方と結婚できるかどうかがなんとなく想像できてしまいます。

怒ったり、落ち込んだり、腹を立てたり、凹んだりできる方は時間はかかってもよい方と巡り会うだろうと思います。しかし、あっさりと諦めてしまう人はほとんどのケースで数ヶ月後には退会しています。

ご両親が無理矢理登録させたなど本人の意向は無視されて登録されるケースもありますので、もがききれないご本人様の気持ちも理解できます。

しかしながら、どうしても手に入れたいものがなければ、「もがく」という行動はありえません。
そして、簡単に獲得できるものなら、そもそも自分にとってそれほど価値のあるものではないはずです。

たいした才能がなく、環境的にめぐまれなかったということは逆に考えると「規制」がないと言い換えることができると思います。ですから、自分の欲求に対し、実直に行動できる自由さを与えられたのと同様です。

私もうまく物事がすすむこともあれば、考えていた通りにならないこともたくさんあります。
そんなとき、「もがける」今に感謝するように心がけています。

結婚活動中の皆様に限らず、苦しいときこそもがいてみることをオススメしたいと思います。